CrownClown Bespoke Hatは、帽子のゴールデンエージである19世紀後半から20世紀半ばのクラフトマンシップを現代に蘇らせることを目指しています。私たちの帽子は、機械と手作業のバランスが取れた製法で作られ、どの帽子も歴史と技術の結晶です。帽子を通して、日常に特別な瞬間をお届けします。
はじまりはロンドンの街角から
以前イギリスへ訪れた際、冬のロンドンで道行く人たちは世代を問わず帽子を着こなしていました。スタンダードな帽子でしたが、『いいな』と思うものは色も柄もお店で見かけることの無い帽子ばかり。言葉で説明しにくいですが、生活とともに育まれた歴史や文化に憧れを伴った歯がゆい感情を覚えたのが帽子を作る原点になった気がしています。素敵な帽子は世の中にたくさんあるのですが、当時はほとんど海外のアトリエのものだったり、簡単に手に入らないのが当たり前でした。量産のものは何か物足りない、ならば自分でと思ったのが始まりです。デザインから縫製まで、すべての工程を手がけています。量産は出来ませんので出来上がった帽子はすべてオンリーワンです。
「Crown」は「王冠」のことですが、帽子の頭を覆うパーツも同じ名称です。「Clown」はサーカスの「道化師」、『道化師の王冠』がブランド名です。
道化師は歌舞伎の隈取と同じように化粧のスタイルで感情を表現してるってご存知ですか?
道化師の仮面の内にある虚構と現実を併せ持つキャラクターが現代人のイメージに投影されているとの考えからのネーミングです。
帽子を変えるだけで、簡単にキャラクターを入れ替えられますからね!
普段使いができる帽子を作りたいと思っています。帽子自体に魅力を備えることはもちろんですが、バランスを重要視しています。
デザイン的なバランスも大事ですが、ここで言うバランスは「モノ」・「人」・「環境」物作り全てにおいてです。モノのサイクル、人のつながり、身の回りの事柄はミクロからマクロまで全てのことに影響をおよぼすと思っています。考えと行動をイコールにするのは難しいのですが、より良いモノを作っていきたいと考えています。
人を笑顔に!猫と間違われることもありますが、ロゴはワイマラナーという種類の犬です。帽子を始めた頃からずっと一緒だったのですが、残念ながら今は居なくなってしまいました。普段はほとんど寝ているのですが、ユーモアがあり家族をいつも笑顔にしてくれました。『CrownClown(クラウンクラウン)』にたずさわる人も笑顔にしたいという願いを込めてブランドのモチーフにしています。